今回の講座では、出版業界の現状と、昨今流行しているケータイ漫画についても言及されていた。
自身の経験則からアンケート至上主義やマーケティングではヒット作が出たことがないらしく、コストパフォーマンスを考えると、新人漫画家と編集者という組み合わせが一番リスクが低くコストも安く済むそうな。そこへいろんな専門家が割って入ってくることで、平均化され序列化されつまらないものになってしまう。ようするに、漫画家と読者の間にいるのは、究極の話、編集者だけでいいわけだ。これはすごく納得。ところが、『このマンガがすごい』のようなミシュラン雑誌だったり、売り上げランキングだったり、漫画批評だったりが、漫画と読者の間に入ってくることで作品の二極化が進み、中間領域の漫画たちが排除される傾向にある。漫画文化を底上げしようとしているこのような行いが、漫画がこれまで持っていた大衆文化のカオスなエネルギーを奪い去っているのだとしたらなんとも皮肉な話である。
また、ケータイ漫画の伸びは著しいが、見せ方などの点で明らかに漫画とは異なっていることを指摘した上で、今はケータイでチラッと読んで面白ければ、漫画本を買うという流れが強いと話されていた。あと、ケータイの小さな枠に収まるような絵を漫画家が描きたいのかどうか、という点を指摘されていたのは、さすがは漫画編集者だなと思った。
BEMOD: ブログ: 「共同だからこそできる表現」漫画原作者 長崎尚志 (via neeeeeew) (via katoyuu) (via pdl2h) (via yoosee)
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